ネットにくわしくないママでもできる家族を守るチェック方法 ルーター編 その2
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「ルーター編 その1」では、古いルーターが危険な5つの理由をまとめました。この記事では、今日やることを見ていきましょう。
まず結論:高いルーターは必要ありません
買い替えるときにいちばん大事なことをお伝えしますね。
- 高いルーターに買い替える必要はありません
- 大事なのは「古いルーターを、そのまま使い続けないこと」
家のカギと同じで、高級なカギでなくても、今の危険から守る力のあるカギをちゃんとかけていれば安心ですよね♪
ルーターも、メーカーのお手入れ(更新)がちゃんと届いているかが一番のポイントです。
ルーターってなに?なぜ大事?
ルーターは「おうちのネットの玄関」
ルーター(※1)は、スマホ・パソコン・ゲーム機・見守りカメラなどを、外のインターネットにつなぐ機械です。
※1 ルーター:多くの家では、プロバイダーの機械の近くに置いてある、アンテナや小さなランプが付いた箱です。「Wi-Fiの親機」と呼ばれることもあります。
ここに悪い人が入り込むと、つながっている機械全部に影響が出るおそれがあります。
古いルーターは「カギが直らない玄関」
ルーターの中には、ファームウェア(※2)という小さなソフトが入っています。
※2 ファームウェア:機械を動かすためのソフトのこと。スマホの「アップデート」と同じように、メーカーが修正版を配ります。
弱点が見つかると、メーカーが修正版を配って直してくれます。ところがメーカーのサポートが終わった機種には、修正版が届かなくなります。弱点が開いたままになってしまうのです。
警察庁公式サイトより引用
サポートが終了したルーターは買い替えを検討する
出典:警察庁「家庭用ルーターの不正利用に関する注意喚起について」(令和5年3月28日)
警察庁は、捜査の中で一般家庭のルーターが攻撃に悪用されていることが分かったとして、注意を呼びかけています。
知らないうちに「悪いことの通り道」にされることも?!
こわいのは、自分では気づかないまま、他人を攻撃するための通り道(踏み台 ※3)にされてしまうことなんです…
※3 踏み台:犯人が自分の正体を隠すために、他人の家のネット回線を経由して悪いことをすること。記録には、通り道にされた家の情報が残ってしまいます。
警察庁・総務省・NICT公式サイトより引用(2026年7月)
警察庁・総務省・NICT(情報通信研究機構)は2026年7月、家庭のネット機器が他人の通信の中継に悪用されている現状を発表しました。警察庁の分析では、2024年中のネットバンキング不正送金の被害のうち、少なくとも1,918件(被害額 約28.9億円)で、このしくみが悪用されていたそうです。
対策のひとつとして、機器のファームウェアを最新にしておくこと、サポートが終わった機器は買い替えも検討することが挙げられています。(出典:警察庁・総務省・NICT「家庭用IoT機器を悪用するレジデンシャルプロキシの現状」(令和8年7月21日))
補足:この発表では、ルーターのほか「テレビにつなぐだけで無料で動画が見られる」とうたう機器や、出どころの分からない無料アプリ・無料VPNも、悪用の入り口になるとしています。相場より極端に安い機器や、有料サービスが無料になるとうたう機器は買わないように、とも呼びかけています。
今からやる!5つのチェックリスト
ここからは、実際に今からやることですよ。
全部できなくても、①と②だけでも大丈夫です。
①ルーターの型番を確認する
ルーターの横や裏のシールに、型番(英数字)が書いてあります。スマホで写真を撮っておきましょう。
ChatGPTやClaudeなどのAIに型番を入れて「この機種はサポートが終わっていますか?」と聞くと、さっと調べてくれます。
ただしAIの答えは間違うこともあるので、最後は必ずメーカーの公式サイトで確かめてくださいね。
②メーカーのサポートが続いているか確認する
メーカーの公式サイトには、「サポート終了」の一覧が載っています。自分の型番が入っていないか見てください。
バッファロー(メーカー)公式サイトより引用
バッファローは、サポートが終わった商品は弱点が見つかっても修正版を出せないので、新しい商品への買い替えを検討してほしいと案内しています。(出典:バッファロー「商品 サポート期間のご案内」)
補足:バッファローの場合、修正版を出せる期間は原則「製造終了日から5年間、または商品ごとの最長保守年数のいずれか長い期間」。「買ってから5年」ではなく「メーカーが作るのをやめてから」数えるので、型落ち品を安く買った場合は早めに終わることもあります。ほかのメーカーの情報は、総務省などのプロジェクト NOTICE「IoT機器メーカー サポート情報」 から各社のページへたどれます。
③管理者パスワードを初期のままにしない
ルーターには、2種類のパスワードがあります。
- Wi-Fiにつなぐためのパスワード(スマホをつなぐ時に入れるもの)
- ルーターの設定を変えるための管理者パスワード(※4)
※4 管理者パスワード:ルーターの「設定画面」に入るためのパスワード。買った時のままのものは、説明書やネット上で公開されていることがあります。
大事なのは、管理者パスワードを買った時のままにしないことだそうですよ。
警視庁は、英大文字・小文字・数字・記号をまぜた10桁以上のパスワードを勧めています。
※変えたパスワードは、AIやSNS、メールで人に伝えないでくださいね。
④ファームウェアの自動更新をオンにしましょう
スマホの自動アップデートと同じように、ルーターにも自動で更新してくれる機能がある機種があります。オンにしておけば、あとはおまかせです♪
Apple・警察庁公式サイトより引用
Appleも、ルーターの推奨設定として、できればファームウェアの自動更新を有効にすることを勧めています。(出典:Apple サポート「Wi-FiルーターとWi-Fiアクセスポイントの推奨設定」)
警察庁のチラシでも、Wi-Fiルーターを安全に使うポイントの1つ目として、ファームウェアの自動更新機能をONにすることを挙げています。(出典:警察庁「Cyber Police Agency Letter R5 Vol.23」)
補足:自動更新がない機種は、メーカーのサイトから手動で更新します。方法は取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認できます。
⑤スマホやパソコンの「警告」を見のがさないで!
実は、ルーターが古いと、スマホやパソコンが教えてくれることがあります。
Microsoft公式サイトより引用
Windowsでは、つないでいるWi-Fiが古い安全方式(WEPやTKIP ※5)を使っていると、「セキュリティで保護されていない」と表示されます。Microsoftは対処法として、ルーターの設定をより安全な方式に変えること、ルーターが古い場合は新しいものへの買い替えを検討することを案内しています。(出典:Microsoft サポート「Wi-Fi ネットワークが Windows でセキュリティで保護されていない」)
※5 WEP・TKIP:Wi-Fiの通信を守るための古い方式。弱点が知られています。今のおすすめは「WPA3」、使えない場合は「WPA2(AES)」です(Apple サポートの推奨設定より)。iPhoneでも、Wi-Fiの安全性が弱いと警告が出ることがあります。
もう少しくわしく確認したい人へ:警察庁は、ルーターの設定画面で、見覚えのない「VPN機能」「DDNS機能」「インターネット側から設定画面に入れる設定」が有効になっていないか、定期的に確認するよう呼びかけています。見覚えのない設定があったら「初期化 → ファームウェアを最新に → パスワードを複雑なものに変更」の順で対応します。(出典:警察庁 令和5年3月28日の注意喚起)
見守りカメラも同じなんです!
赤ちゃんやペットの様子を見る見守りカメラも、ネットにつながる機械です。忘れがちですがここからも不正アクセスの入り口になりえます。
警視庁公式サイトより引用
警視庁は、カメラのIDやパスワードが未設定やメーカー共通のままだと、誰でも映像を見られてしまうおそれがあると注意しています。映像の背景から住所を知られ、留守をねらった空き巣に使われるおそれもあるそうです。(出典:警視庁「ネットワークカメラをお使いの方へ」)
やることはルーターと同じ。初期パスワードを変えて、更新をオンにしておきましょう♪
買い替えるなら1万円前後の普通のルーターで十分!
型番を確認して既にメーカーサポートが終わっていたら、買い替えを考えましょう。
ネットの有識者の方のご意見を見ると、ふつうの家庭なら、高級ルーターは必要ないようでした。値段よりも、次の3つを目安にするのがおすすめです。
- 新しく発売された機種を選ぶ(サポート期間が長く残っている)
- ファームウェアの自動更新ができる機種を選ぶ
- 国のセキュリティラベル「JC-STAR(ジェイシースター)」(※6)が付いている機種を選ぶ
※6 JC-STAR:経済産業省の主導のもと、IPA(情報処理推進機構)が運用している、ネットにつながる機械のセキュリティの基準を満たしたことを示すラベル。2025年3月に運用が始まりました。(出典:IPA「IoT製品に対するセキュリティラベリング制度(JC-STAR)の運用を開始しました」)
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この型番でなければいけない、というわけではありませんよ。
上の3つの目安を満たす一例として紹介しました。
- 2026年6月に出荷が始まった新しい機種
- ファームウェアの自動更新に対応
- JC-STAR★1(レベル1)に適合
- ログインパスワードの初期値が1台ごとに違う(みんな同じ初期パスワード、ではない)
- スマホのアプリで設定できる
(出典:バッファロー ニュースリリース(2026年6月16日))
価格は2026年10月22日時点で、楽天市場で7,480円〜(税込・送料無料)でした。価格は変わることがあるので、購入前にご確認ください。
補足:製品ページでは、利用の目安を「3階建ての戸建て・4LDKのマンション、18台・6人まで」としています。メーカー保証は1年。最新のWi-Fi暗号化方式WPA3にも対応しています(WPA3は手動で設定)。(出典:バッファロー WSR-3000AX4L 製品ページ)
古いルーターの手放し方
古いルーターには、Wi-Fiのパスワードなどの設定が残っています。
手放す前に初期化(リセット ※7)しておいてくださいね。
※7 初期化:買った時の状態にもどすこと。やり方は機種ごとに違うので、取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認してください。
そのあとは、お住まいの自治体の分別ルールに従って処分になります。
小型家電として回収している自治体もあるので、自治体のホームページで確認してくださいね。
ご注意ください!
プロバイダーから借りているルーターや、賃貸の備え付けの機器は、自分で処分せず、まず契約先や管理会社に相談しましょう。
まとめ
1.ルーターの型番を確認
2.メーカーの公式サイトで、サポートが続いているか確認する
- 管理者パスワードを、初期のままにしない
- ファームウェアの自動更新をオンにする
- サポートが終わっていたら、1万円前後の新しい機種への買い替えを考える
高級品を買う必要はありませんよ。古いまま放っておかない!それだけで、おうちのネット環境はぐっと安全になります。おまけで回線スピードも上がるかも~
ルーターの次は、スマホやゲームのアカウントのパスワードも見直してみてくださいね。
※この記事の公式情報は2026年10月22日に確認した内容です。
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